帯広農業高「オレンジの日」で野球部を応援 士幌高からはどら焼き寄贈
阪神甲子園球場(兵庫県)で8月に行われる交流試合に出場する野球部の応援で学校が一つとなった。帯広農業高校(二木浩志校長、生徒584人)は、8月3日からの夏休みを前にした31日を「オレンジの日」とし、全校生徒が野球部のチームカラーであるオレンジ色のTシャツを着て授業を受けた。新型コロナ感染予防の観点から壮行会を中止した代わりに、野球部を後押ししようと初めて実施。晴れ舞台に臨む部員たちを勇気づけた。
胸に「OBINOH 92nd SEMBATSU」と文字が刻まれたオレンジ色のTシャツは、選抜大会(3月)での応援用に「帯農野球部協賛会」が全校生徒分を用意したが、中止が決まって以来、着用する機会がなかった。この日、制服で登校した生徒はTシャツに着替え、1、2時間目の授業を受けた。
野球部の主砲・水上流暢さん(3年)と同じクラスの野上愛叶さんは「自慢の野球部。ほかの部活の生徒の気持ちと一緒に頑張ってほしい」、松久侑加さんは「甲子園に行けないのは残念だが、心の中でしっかり応援したい」と話した。
4時間目の全校集会には1、2年生が各教室、3年生が体育館に集まった。同校放送室から細田洋史さんが野球部に「フレー」とエールを送り、生徒は手拍子で盛り上げた。井村塁主将(3年)は「皆さんのおかげで野球を続けてこられた。仲間を信じ1戦必勝で頑張ります」と決意の言葉を述べた。(岡部彰広)
郷土の仲間にどら焼き 激励で100個 士幌高生徒
帯広農業高校野球部に30日、士幌高校(赤穂悦生校長)からどら焼き100個が贈られた。
士幌高が1950年に川西農業高校(現・帯広農業高)の分校としてスタートした縁から、試合での活躍を願い、激励しようと生徒たちが企画した。士幌高で生産したどら焼きが入ったパッケージには応援メッセージが手書きされている。
帯広農業高野球グラウンドで贈呈式が行われ、士幌高の畠野麗桜(れお)生徒会長(3年)と谷岸佑助野球部主将(2年)が、帯広農業高の井村塁主将(3年)と前田愛都(まなと)副主将(同)に手渡した=写真。
畠野会長は「私たちの思いを込めたどら焼きを食べて頑張ってきてほしい」とエールを送った。井村主将は「応援してもらえてうれしい。甲子園で思い切ってプレーをしてきたい」と感謝と決意を述べた。(長尾悦郎通信員)