社会科副読本デジタルに 鹿追
【鹿追】町内の小学校で今年度から、デジタルブック化した社会科の副読資料の使用を始めた。拡大できる写真やグラフを多用したり、関連のホームページにリンクを張ったりと、デジタルの利点を生かして子どもたちの学びをサポートしている。デジタル副読本は管内初という。
町内小・中学校で児童・生徒用のタブレット配備が進んでいることを受け、鹿追町教育研究所(所長・佐藤正由笹川小校長)が副読本の更新に合わせて、小学3・4年生用の資料をデジタル化した。教科書との整合性を図るため、昨年夏の教科書選定後に本格的に作業を進めた。
町の暮らしや産業、歴史などを122ページにまとめた。多くの写真や図表が拡大表示できる他、行政機関などのホームページにリンクが張られており、学びを深めることができる。町のホームページ上にデータを置き、子どもたちは端末や場所を問わず勉強できる。
13日には鹿追小学校(小野正一校長)の4年生37人が授業で活用した。大型モニターに映し出した副読資料を使って道内主要都市の位置や名前を学習。その後、児童はそれぞれのタブレットを使って各都市の人口を調べた。伊藤光佑君(10)は「楽しいし、パソコンの使い方の勉強にもなる」と話し、熱心に画面と向き合っていた。
佐藤所長は「短期間で作ってくれた先生たちの努力のたまもの。子どもたちの意欲・関心を高める一助になっていると思う。今後は動画なども充実させていければ」と話している。
資料は一般も閲覧できる。「社会科副読資料 私たちの町しかおい」で検索。(丹羽恭太)