祈りの花火 十勝でも打ち上げ
新型コロナウイルスの収束を願う花火が1日夜、十勝管内の4カ所を含む全国各地で同時に打ち上げられた。赤や黄など色鮮やかな大輪が夜空を彩った。
「Cheer up!花火プロジェクト全国一斉悪疫退散祈願」として、日本煙火協会(東京)の若手有志らが企画。全国約160業者が協力した。会場に人が密集しないよう事前に打ち上げ場所は公表せず、5分以内で行った。
十勝からは沖商店(帯広、沖慶一郎社長)が参加。新得、鹿追、士幌、中札内の4カ所と上川管内南富良野町で、いずれも午後8時から打ち上げた。
このうち新得町の陸上競技場ピラサ横駐車場では、末広がりで縁起が良いとされる「八」の倍数の64発を打ち上げ。「牡丹(ぼたん)」や「菊」など、さまざまな絵柄が夜空に浮かび上がった。
自宅から花火を眺めたという町内の竹俣幸さん(36)は「思ったよりたくさん打ち上がり、とてもきれいで息子と娘も喜んでいた。このままコロナが落ち着いてほしい」と話した。
沖商店は「サプライズ花火で、少しでも明るい気持ちになってもらえれば」と願った。(沖田唯可)