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ICT活用を加速 清水高校でオンライン授業

自宅から授業に参加し、モニターに映し出された生徒

 【清水】新型コロナウイルスに伴う休校を受け、清水高校(吉村教賢校長、生徒283人)がICT(情報通信技術)の活用を加速させている。5月上旬からは一部でオンライン授業も導入し、生徒の学習機会の保障に力を注いでいる。

 同校は2018年度に道立教育研究所のプロジェクト研究協力校として、マイクロソフト社のコミュニケーションツール「チームズ」を導入。併せて、町の支援で校内のWi-Fi(ワイファイ)を整備した。

 チームズは、チャットやテレビ会議、通話、ファイルのやりとりなどが一元的に行えるツール。これまで教職員間のファイル共有や一部授業に活用していたが、これを休校時の学習支援にも本格的に導入した。

 4月に3年生89人全員がアカウント登録。休校中も生活リズムを崩さないよう、クラスごとに朝にチャット機能を使って生徒にその日の取り組みを指示し、課題の配信・回収、フォローもシステム上で行った。ゴールデンウイーク明けからは一部の教科で双方向のオンライン授業も始めた。大半の生徒がスマートフォンで受信しており、端末や通信環境の制約で授業を受けられない生徒はいないという。

 18日に始まった学年ごとの分散登校では、登校日でない学年や、自宅が遠隔地などの事情で登校できない生徒の学習支援にもオンライン授業を活用している。3年生の登校日だった26日には、釧路市などに住むアイスホッケー部員2人が自宅から国語(評論研究)の授業に出席。新型コロナへの対応の国際比較について、それぞれ事前に調べたことを発表した。

 オンライン授業担当の小林哲也教諭は「ツールとして使えることは確認できた。今後、生徒のために何ができるか積極的に議論していきたい」と話す。吉村校長は「教育の可能性が広がる。何をICTに委ねることができ、対面や集団で授業を行うことの効果は何かを追求していきたい」とする。(丹羽恭太)

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