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コロナで落ち込んだ牛肉消費を自前で喚起 管内業者がネットなどで販売強化

ノベルズ食品の直販サイト(右)と新たなパッケージなどを紹介する澤田次長

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外食や物産展での牛肉需要が落ち込む中、管内の食肉生産・加工販売業者の間で、直販サイトの開設や新商品の開発など、消費喚起の取り組みが活発化している。

 十勝ハーブ牛の各種商品を扱うノベルズ食品(上士幌町、西尾康宏社長)は、道外のレストランやホテルなど業務用の需要が激減。4月10日に自社の直販サイト「十勝ハーブ牛専門店」を立ち上げ、一部商品は2~4割引きで提供している。

 上士幌町の道の駅開業に合わせて「レバー入りソーセージ」などの新商品も開発したが、道の駅のオープンは延期に。このため新商品も直販サイトでの販売開始となった。

 サイト開設から1カ月程度だが、反応は上々。同社営業部の澤田直子次長は「(直販サイトの立ち上げで)消費者のニーズを知ることができた。商品名には『十勝』とある。収束後、多くの人に十勝に来てもらうため周知に努めたい」と話している。

 ブラウンスイス牛や交雑牛の飼育と加工品の製造・販売を行う十勝清水コスモスファーム(清水町、安藤智孝代表)は、フェイスブックで告知し、電話やファクスで購入を受け付ける特別価格セットの販売を始めた。直販サイトとは別にSNSをフォローする同社のファン向けに特別感を与える販売戦略。通常価格より2割ほど値下げした商品を提供、売れ行きは好調だ。

 同社はコンセプト、ロゴ、ホームページの見直しを進めており、7月にもリニューアルする予定。安藤代表は「物産展は3~5月に3件が中止になった、自社商品のブランディングを強化して売り上げにつなげたい」とする。

 トヨニシファーム(豊西町、小倉修二代表)はホルスタイン牛と和牛などを飼育。自社の直販サイトを通じ、地元イベントや物産展に出品する予定だった商品の在庫を解消しようとキャンペーンを展開。「物産展中止企画」とし5月末まで、自社のECサイトで一定額を購入すると、送料を無料にしている。

 小売りでの扱いがなかったカルビ串の販売も4月から始め、新商品をアピール。小倉広樹専務は「販売サイトは前年比で倍以上の増加。売り上げは流動的で不安もあるが状況に合わせて対応したい」としている。(沖田唯可、平田幸嗣)

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