落花生の播種も機械で 十勝グランナッツ
【芽室】産学官金連携で十勝での落花生生産地化を目指す「十勝グランナッツプロジェクト」。原料生産を担う「十勝グランナッツ生産者有限責任事業組合(LLP)」(10戸、藤井信二代表)では、播種(はしゅ)作業が終盤を迎えている。今年は初めて種まきの機械化にも取り組んだ。
同プロジェクトは帯広信用金庫や帯広畜産大学、NTTデータ経営研究所(東京)などが2017年に発足。さらに動きを加速させようと、昨年7月、有志で十勝グランナッツ合同会社(LLC、田中一郎代表)を立ち上げ、「十勝型」での栽培法や収穫、加工の確立を目指している。
LLPメンバーは芽室町内の農家。今年は早生品種「郷の香」を昨年より1ヘクタール多い4ヘクタール作付けした。昨年より1週間早い4月末から播種を開始。LLPメンバーは千葉のメーカーが今年発売した小型自動播種機を購入。上伏古の藤井代表の畑では8日に作業が始まり、晴天日を中心に約1ヘクタールに種をまいている。藤井代表は「十勝型農業を展開するには機械の大型化が必要。栽培が軌道に乗れば、改良などを求めていく」としている。
LLPは、一般社団法人「農林水産業みらい基金」の助成対象事業に選ばれており、収穫時に間に合うよう選別・乾燥用の機器を新たに導入する予定。(佐藤いづみ)