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自動化されたナガイモ選果場が稼働 JA帯広かわにし

出荷能力が従来より3割増となる選果場

 JA帯広かわにし(有塚利宣組合長)は、管内9JAで生産する「十勝川西長いも」の選果場(帯広市別府町)に、選別、包装、箱詰めの作業を自動化する設備を導入した。省力化を図ると同時に、個別包装でナガイモの鮮度を保持する。

 従来の選果場の原料搬入部分など一部を残し、機械を一新した。1月に着工、2月26日に設備の引き渡しを受けた。試運転を経て、3月から本格稼働している。工場の出荷能力は従来より3割増の1日100トンを予定している。

 箱詰め作業は機械化して人手不足に対応。箱詰めにはおがくずを使用していたが、ポリプロピレンの袋で1本ずつ自動で個別包装する。おがくずの処理費用がなくなり、ナガイモの鮮度も保持。また、精度の高い立体映像による選別ができるようになった。

ナガイモを個別包装し、機械での箱詰め作業を実現した設備(金野和彦撮影)

 袋詰めで店側の手間がかからず、個包装により1本ごとのトレーサビリティー(生産流通の履歴)も可能に。有塚組合長は「グローバルな農業に向かう素晴らしい施設。人がやっていた部分を機械が行い、コストの安い選果に取り組んでいく」と話している。

 総事業費は31億7000万円。約5割は国の産地パワーアップ事業の補助金を活用した。2019年の十勝川西長いもの生産量は前年比24%増の約2万3000トンを予定。(中島佑斗)

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  • ナガイモを個別包装し、機械での箱詰め作業を実現したナガイモの選果場(金野和彦撮影)

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