プラント余熱活用でミニトマト収穫 鹿追
【鹿追】町瓜幕バイオガスプラントに併設する野菜ハウスで、ミニトマトの収穫が始まった。2016年に稼働した同プラントの余剰熱活用のため、18年から野菜の水耕栽培を行っている。鉄骨造り757平方メートルのビニールハウス内には、8レーンの高床式栽培ベッドを装備。暖房は余剰熱、採光は自然光とLEDなどエコで省エネルギーの施設となっている。
ハウス内では昨年11月に定植した9種類のミニトマト400本が赤く色づき、収穫期を迎えた。道の駅しかおいやAコープ鹿追店で販売している。新型コロナウイルスに伴う臨時休校が解除された後は、学校給食でも提供する予定。
今後は小松菜や水菜を栽培する他、野菜パウダーの試作やふるさと納税の返礼品としての活用も検討している。管理する地域おこし協力隊員の石井裕美さん(36)は「有機液肥を利用しているので、日々の管理から目が離せません。今の時期しっかりしたトマトの味を味わってもらいたい」と話す。(大井基寛通信員)