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CFやネットで紹介…飲食店支援の動き続々

(右から)参加する「-串気分」の佐伯大輔社長、「丹野」の丹野社長と「外出しないで応援できる」と話すFPの山崎さん=とっくりで

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で売り上げ激減が続く飲食店などを応援する動きが、十勝でも相次いでいる。少額先行投資のクラウドファンディング(CF)やテークアウト実施紹介サイトの立ち上げ、家賃の割引など。いずれの関係者も「かつてない深刻な状況」と口をそろえる。

 帯広のファイナンシャルプランナー(FP)事務所を主宰する山崎増美さんは「コロナに負けるな!」と銘打ち、食事券を買って十勝の飲食店を応援するCFを始めた。

 参加店に対し、1000円または3000円を1口として「食事券」を買う。各店で返礼特典をつける寄付型CF。CF運営会社・MOTION GALLERY(東京)の新型コロナ関連の応援プログラムとして行う(申し込みはhttp://motion-gallery.net/projects/tokachi_ouen/)。

 第1弾は9店(繪麗、チーズカフェ、たねしんりょく店、居酒屋とっくり、トカチイッシンファーム、トカチバル一心、今日も明日もお腹いっぱい串食べよっとウキウキ気分、宴の一心、炉端の一心)が参加し、受け付けは3月末まで。とっくりを運営する丹野(帯広)の丹野利明社長は「3月の団体予約はほぼゼロ。100人以上収容する店に十数人という日もある。30年以上続く店の灯を消せない」と訴える。山崎さんは「事態は深刻。外出自粛でもこういった形なら応援ができる」と多くの協力を呼び掛ける。

 十勝を含む道内の飲食店200店が参加した先行投資型の応援CFも9日に始まった(https://actnow.jp/project/hokkaido_food/detail)。出資の1割分を上乗せした食事券と交換でき、集まった資金は参加店に分配される。「炉端の一心」などを帯広と札幌で運営するエイムカンパニー(帯広)も参加。佐藤慎吾社長は「融資の準備など備えながらやれることはすべてやってしのぎたい」と危機感を募らせる。

 「月刊しゅん」を発行するソーゴー印刷(帯広)は10日、新型コロナの影響で需要が増す管内のテークアウト対応店の情報をまとめたサイトを4月24日までの期間限定で開設した(https://takeout.shun.tv/)。テークアウトの予約必要の有無や対応メニュー、店の基本情報などを写真入りで紹介。盛一美由希広告・マーケティング部長は「店側、消費者ともに今一番必要な情報。現在の紹介は15店だが、今後増やしていく考え」と話す。

 帯広中央ビル(浅野祐一社長)は、華翠館ビル(大通南10)など管理するビルのうち、飲食店を中心に30店以上の4、5月分の家賃を半額にする。浅野代表は「店主らの資金繰りに少しでも協力できれば」と話していた。(佐藤いづみ)

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