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空飛ぶ車開発に向け有人飛行実験へ 大樹のジュラテクノロジー

大樹で実験を行うウルトラライトプレーン(キャリオグループ季刊紙より)

 【大樹】無人飛行ロボット、自動操縦などの技術開発を進めるキャリオ技研(本社名古屋市、富田茂社長)から技術提供を受けた「ジュラテクノロジー」(本社大樹町晩成、富田茂社長)が9月ごろから、ウルトラライトプレーン(超軽量動力飛行機)の実験を町多目的航空公園で行う。人を乗せて空を飛ぶ自動車「ADAM」の開発に向けた初の有人飛行実験となる。

 ジュラテクノロジーは、キャリオ技研の大樹営業所を2018年に法人化した企業。キャリオ技研は01年に設立し、無人小型機の飛行実験などを通じて、飛行する車両を研究している。

 同社によると、空飛ぶ車は短時間での移動を可能にするほか、遠隔操縦にも対応し、無人搬送やレスキューなどの災害対応、太陽光発電を動力に組み込むことも検討している。

 実験機のウルトラライトプレーンは全長約5メートル、全幅約11メートル。同公園内に専用の格納庫を設ける予定。飛行実験は、無人機で開発している機体制御ユニットを、有人飛行用に発展させることを目的とする。

 富田社長は「空飛ぶ車はさまざまな技術を結集したもの。最終的な完成は10~20年先かもしれないが、継続して大樹で実験を続けたい」と話している。

 空飛ぶ車は「スカイドライブ」(東京)が昨年12月に有人飛行試験を開始。トヨタ自動車が米企業と提携して開発を進めるなど、移動や物流の新たな手段として注目を集めている。(松村智裕)

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