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アライグマ被害前年3倍 十勝管内

被害額の現状などが公表された対策会議

 十勝管内でアライグマによる農業被害が増加している。各自治体などでつくる十勝管内アライグマ対策会議(事務局十勝総合振興局)によると2018年度の被害額は175万円で、前年の約3倍。道はわなの効果的な設置を教える講習会を開くなど、対策に力を入れる構えだ。

 16日に芽室町内で開かれた同会議で報告された。18年度の被害額は14年度(約9万円)の20倍に迫る勢い。アライグマによる被害の特徴が認識されて申告数が増えているほか、作物が豊富な十勝はすみ着きやすい環境にもある。

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 こうした現状から農家の危機意識が高まり、設置するわな数も増加。19年度の設置数は300個と前年度(145個)の倍となり、12月末までの速報値で前年度比79%増の627頭を捕獲した。ただ頭数の増加から、今年度も被害の増加が見込まれている。

 十勝総合振興局保健環境部は「管内では作物への被害のほか酪農の現場に病気を持ち込む懸念も大きい」と指摘。

 大樹町で19日に防除講習会を開き、わなの効果的な設置方法を伝えるほか、各種対策を強化することにしている。

 道の18年度のアライグマによる農業被害額は約1億4000万円。スイートコーンが約40%を占めている。(中島佑斗)

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