トラクター用葉分け機など管内7社入賞 道発明協会29日表彰式
発明協会(東京)の今年度の北海道地方発明表彰で、管内7社・大学の特許技術が入賞した。道発明協会長賞には、キュウホー(足寄)の「トラクター用葉分け」と、帯広畜産大学の「通気量自動制御堆肥化システム」が選ばれた。
最高賞の文部科学大臣賞など18の賞が15日に発表された。「トラクター用葉分け」は、畑作の防除作業の際に、繁茂する葉や根をかき分ける作業機でトラクターの前部に取り付ける。作物を傷めず作業効率も上げる。発明者は元キュウホー会長の永井求さん。
畜大の受賞技術は、堆肥の発酵を促進させるために使用される送風機の制御システム。送風機の省エネ化や堆肥の質向上、温室効果ガス等の排出抑制につながる。環境農学研究部門の宮竹史仁准教授が考案した。
帯広市長賞に組み立て式氷室
表彰式は29日に帯広市内で開かれる。帯広開催に合わせて設けた帯広市長賞には、土谷特殊農機具製作所(帯広)の「組み立て式氷室・アイスシェルター」の技術が選ばれた。
最高賞の文部科学大臣賞にはエスイーシー(函館)の「海から生まれた多目的・高性能耐圧防水ゲル」が輝いた。
(安田義教)
その他の受賞者(権利者)と特許技術は次の通り(関係分)。
▽発明奨励賞=日農機製工(足寄)「ビートハーベスタのビート列センサ」、福沢剛志(芽室)・三陽商事(札幌)「立ち植え式長いもプランター」、アクト(帯広)「自然換気畜舎のセミモニター屋根構造」、ヒューエンス(帯広)・ヒューエンスグローバルビューティーイーエルティーディー(シンガポール)「高効率オゾン排水処理システム」