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タイキシャトルのたてがみ切られる 大樹育ちG1馬

たてがみの一部(右上)を切られたタイキシャトル

 【大樹・日高】大樹町で育ち、中央競馬などで国内外通算13戦11勝を挙げた名馬タイキシャトル(牡25歳)のたてがみの一部が、何者かによって切り取られていたことが15日までにわかった。預かる日高管内日高町の牧場「ヴェルサイユリゾートファーム」(岩崎崇文代表)は、門別署に被害届を提出している。

 タイキシャトルは大樹町内に以前あった牧場「大樹ファーム」で育成され、伏見悦夫前大樹町長がスペースシャトルにちなんで名付けた。1997年デビューで、フランス最高峰レース(G1)「ジャック・ル・マロワ賞」を制し、日本中央競馬会(JRA)のG1で4勝を挙げるなど短距離を得意とした。現在は種牡馬も引退し、余生を過ごしている。

 同牧場によると、15日朝の馬の手入れ時に栗色のたてがみが長さ15センチ、幅10センチほど切られていることに気付いた。G1で2勝したローズキングダムも同様の被害に遭っていたという。

 同牧場では毎日、引退馬を一般公開していたため、岩崎代表は「見に来たファンが行った行為であれば、非常に残念」と話す。安全面を考慮し、一般公開は当面中止する。(松村智裕)

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