12月に帯広で「酪農女性サミット」 全国の酪農女性が集う
「酪農女性サミット2019 in帯広 ファイナル」(実行委員会主催)が12月3、4の両日、帯広市内の北海道ホテルで開かれる。広尾町で酪農業を営む砂子田円佳(すなこだ・まどか)さん(36)が実行委員長、足寄町在住の酪農コンサルタント久富聡子さん(40)が事務局長を務める。「多くの人との出会いから刺激を受け、酪農女性が活力を得られる場にしたい」と話している。
全国の酪農に関わる女性らが交流するイベントで3回目。十勝開催は初めて。
実行委は砂子田さん、久富さん、いずれも酪農業の籔内直美さん(32)=釧路市=、佐藤幸枝さん(56)=網走市=、中村由美子さん(63)=千歳市=、小林晴香さん(38)=根室管内別海町=で構成する。6人は2016年に帯広で開かれたセミナーをきっかけに知り合った。
17年12月の第1回サミット(札幌)には約140人、昨年12月の第2回(根室管内中標津町)は約240人が参加。講演やワークショップを実施した他、作業着ファッションショーなどが好評を博した。
6人は「世界牛乳の日」の1日、会場の北海道ホテルを視察し、サミットの内容について協議した。第1回から実行委員長を務める砂子田さんは「地元の十勝で開催することになりうれしい。酪農現場で声を出し、頑張っている意欲的な女性はたくさんいる。交流し、勉強し、仕事のモチベーションにつなげてほしい」と話している。
これまでのイベントやSNSによって、酪農女性のネットワークがある程度構築されたと判断。今年のサミットはファイナルとし、この体制での開催に一区切りをつける。
久富さんは「今回で小休止となる。今後は各地域で酪農女性のイベントを開催してほしい」と期待を寄せている。
7月中に詳細を発表し、9月中旬ごろから参加申し込みを受け付ける。情報は「酪農女性サミット」のフェイスブックページで随時発信する。(松村智裕)