松下リンゴ果樹園がリンゴジュース製造 芽室
【芽室】町内の松下リンゴ果樹園(北明西6線16、松下忠雄代表)は、同園のリンゴを使った「とかちめむろ りんごジュース」を発売した。松下代表は「樹上完熟(果実を木の上で完熟させること)にこだわっているので、おいしいジュースができた。十勝でもリンゴが取れることを知ってもらえれば」と話している。
松下代表(71)は農機メーカーを定年退職した2008年から本格的にリンゴをはじめとした果樹栽培を始めた。リンゴは約30品種を栽培し、同園での直売や、町内の愛菜屋に出荷している。
リンゴジュースは農産物加工品製造を手掛ける「北王よいち」(後志管内余市町)に製造を委託した。酸味が強い「紅玉」のみを使った「紅玉ストレート」と、甘みのある「ふじ」と「紅玉」をブレンドした「ふじ・紅玉ミックス」の2種類で、いずれも果汁100%。「紅玉」は全国的にも栽培農家が減少しており、紅玉のジュースは珍しいという。
松下代表は「紅玉ストレートは寝起きにしゃきっと、酸味が強いのが苦手な子どもにはミックスがお薦め」と笑顔を見せ、「将来的にはいろんな品種でジュースを作りたい」と話す。
約600キロのリンゴを使用し、180ミリリットル(280円)1100本、1リットル入り(790円)240本を製造した。
Aコープめむろ店で販売している他、春にリニューアルするダイイチ白樺店、5月3日に営業を始める愛菜屋でも扱う。
(澤村真理子)