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あすなろファーミングがチーズ製造に新規参入 需要の高まり受け

あすなろファーミング敷地内に新設されたチーズ工房と(右から)村上専務、取締役で妻の佳奈さん

 【清水】乳製品加工・販売の「あすなろファーミング」(清水町清水第4線、村上勇治代表)が、敷地内にチーズ工房を新設した。搾りたての高品質な生乳を使い、4月にも本格的な生産が始まる見通し。“あすなろブランド”に待望のチーズが仲間入りする。

 1991年に設立された同社は「自然そのままの環境」を経営理念に、同町内で放牧主体の餌作りからこだわる酪農の村上牧場・梶山牧場と取引し、全商品に低温殺菌(63度で30分)した牛乳を使っている。

 「あすなろ牛乳」をはじめ、飲むヨーグルト、バター、ジャム、プリン、キャラメルなど約30品目があり、首都圏や関西の高級スーパーなどからも引き合いがある。年間の売上高は約1億8000万円。

 全国各地の百貨店などで開催される北海道物産展では、自社商品とともに道内の各工房から仕入れて販売するチーズの売り上げが伸びていることから、チーズ製造に新規参入することを決めた。

 敷地内に建設したチーズ工房は木造平屋で床面積104平方メートル。チーズ作りに必要な工程(生乳の殺菌・発酵・凝乳・カードカットなど)ができるチーズバット、熟成庫、試験室、包装室などを備える。総事業費約5000万円。このうち半分を農水省国産乳製品等競争力強化対策事業補助金で賄う。

 チーズはラクレットなどセミハードとハードタイプを主体に、モッツァレラなどのフレッシュ系も製造する計画。早ければ夏ごろにも、一部が店頭に並ぶという。

 チーズ作りを始めるに当たっては、同社の村上悦啓専務(34)が管内の工房などで研修を積んだ。村上専務は「原料の良さを引き出し、同業の先輩に学びながらおいしいチーズを作りたい」と意気込んでいる。(小寺泰介)


◆あすなろファーミングについて
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