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モール温泉号利用 昨年度の3倍 震災キャンセル取り戻し

昨年度の3倍の利用があった今年度のモール温泉号(昨年11月6日、JR札幌駅北口)

 【音更】町十勝川温泉観光協会(林文昭会長)が運行する無料送迎バス「モール温泉号」の今年度の利用者総数が、昨年度実績(340人、683泊)の3倍以上となる1030人、2055泊に上った。町と同協会が実施した宿泊助成の対象者も想定の倍近い1万9346人に達した。昨年9月の胆振東部地震で十勝川温泉地区の宿泊キャンセルは1万泊に及んだが、その影響を圧縮した格好だ。

 モール温泉号は、十勝川温泉に札幌圏の客を呼び込もうと2008年度にスタート。火曜正午にJR札幌駅北口を出発し、戻りは木曜午前10時発の2泊3日のプラン。今年度は昨年10月30日から12月6日まで実施し、6便が運行した。

 このうち、第2号便となった昨年11月6日発では、60~70代を中心に1便としては過去最高の223人が利用した。

 また、宿泊助成事業は、10月30日から12月6日まで(日-木曜宿泊分)に、町内の宿泊施設を利用した宿泊者の宿泊料金のうち、1人当たり1泊2000円を補助した。町が2000万円(1万泊分)を補助したが、利用が大幅に上回り、同協会や宿泊施設も費用を負担して受け入れた。宿泊施設は12施設(うち十勝川温泉8施設)だった。

 好調を後押ししたのは、同協会と十勝川温泉旅館組合(作田英実組合長)が制作したポスター。キャッチコピーは「元気ないです 十勝川温泉」。キャンセルが相次ぐ窮状を逆手に取ったユニークさが受け、テレビや新聞などのメディアに数多く取り上げられたほか、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でも拡散した。

 同協会の窪浩政事務局次長は「ふっこう割とモール温泉号の運行、ポスター効果が絶妙のタイミングで合い相乗効果が得られた」と話し、「平日に集客できたのはありがたかった。震災の影響はまだ取り戻せていないが、(集客の)いい波を維持したい」と意欲を語っていた。(鈴木裕之)

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