師走スケッチ「門松づくり丹精込め イノタニ」
門松づくりに取り組むスタッフ（金野和彦撮影）
正月の縁起物の門松づくりがピークを迎えている。帯広市内の造園業イノタニ（猪谷直樹社長）の川西苗圃（びょうほ）では、１０人ほどのスタッフで作業に励んでいる。
門松は、神様を家に向かえ入れるよりどころとしてお正月の門や玄関に飾られる。
イノタニでつくる門松は孟宗竹（もうそうちく）と十勝産のトドマツを立て、造花の梅などを飾る“松竹梅”で仕上げる。竹３本の節の高さをずらしたり、竹の切り口をきれいに見せたりするのが腕の見せどころ。高さは１．３メートルから２．５メートルまでそろい、受付用にちょうどよい６０センチのものもある。
作業は１８日ごろまで続く見込みで、約３００個を完成させる。発送はクリスマス後の２６、２７日ごろがピークという。
同社造園土木部の高橋直係長（５４）は「良い年を迎えられるよう、一本一本、丹精込めて作業を進めている」と話す。（藤島諒司）
