イタリア製のブドウ剪定機導入 芽室の尾藤さん
【芽室】町平和でブドウを栽培する尾藤光一さん(55)が、イタリア製のブドウ剪定(せんてい)機を導入し、8日に欧州品種シラーなどを剪定した。
尾藤さんは、芽室産ブドウでワイン造りを目指す「芽室ワインカウンティ」の会員で、町ブドウ生産組合の組合長を務める。芽室ワインカウンティの前身のMEMUROワインヴァレー研究会では2015年度から、町内でブドウ栽培を始めた。
尾藤さんは2ヘクタールで、約3500本のブドウを育てている。イタリア製の剪定機は2月にヴェローナ市で開かれた同国最大規模のブドウ栽培に関する展示会で見つけた。
リニエーリ社製で、トラクター前方に取り付ける左右に並んだ多段式の円盤カッター(直径約30センチ)が、枝を挟んで切り落とす。剪定はこれまで手作業で行っていたが、この日は栽培2年目と3年目のブドウから伸びたつるが、スピーディーに次々と切り落とされていった。
芽室ワインカウンティでは町内11戸の農家が約5ヘクタールでブドウを栽培。今年は尾藤さんを含む4軒が3品種のブドウ約1トンを収穫した。
尾藤さんは「6月の天気が悪く、あまり期待していなかったが、収穫できるまで色づいたので良かった。あと(の評価)はワインになってから」と話している。(澤村真理子)