5年ぶり復活「市場まつり」、特製海鮮丼やマグロ解体人気、帯広
帯広地方卸売市場(帯広市西21北1、高橋正行社長)で26日、「市場まつり」が開催された。5年ぶりの復活で、300食限定の「特製海鮮丼」や、生マグロの解体実演販売などを目当てに多くの人でにぎわった。
同市場と同市場買受人組合(黒川義雄組合長、69人)の主催。「十勝の台所」と言われる市場を身近に感じてもらおうと、2001年から続けてきたが、「マンネリ化」などを理由に13年を最後に休止していた。
今年の目玉である海鮮丼は午前9時から引換券が配布されたが、早朝から人が並び、即時完売だった。同時間に始まった生マグロ解体では約120キロの長崎の蓄養本マグロ2本が用意され、職員らが専用包丁で華麗な手つきでさばく姿を、来場者らは競り台の上から見た。
マグロは柵取り状態にパック詰めされ、「市場価格の半値以下」で売られ、30分ほどで完売した。解体を家族5人で見学した新得町の保育園児友定麗衣ちゃん(5)は「大きくてびっくりした」と話していた。
管内JAによる葉物野菜などの安値販売が人気だったほか、帯広物産協会会員事業所がスイーツや海鮮丼、ステーキなどを販売。中央の飲食スペースも混み合っていた。
同市場によると、休止前に比べ人入りはかなり多かった。高橋社長は「地域の人に支えられ商売できていることに感謝。市場の役割、存在を多くの人に知ってほしい」、黒川組合長は「準備は大変だったが喜んでもらい、やって良かった」と笑顔だった。(佐藤いづみ)