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牛の夏バテ防止にミスト ドリームヒル

温度を下げるため、乳牛の頭上で人工的に霧を発生させる牛舎(上士幌町のドリームヒル)

 【上士幌】夏本番を迎え、町内の大規模酪農法人ドリームヒル(小椋幸男代表)では牛舎内に霧を散布し、乳牛を暑さから守っている。乳牛は暑さに弱く、夏は生乳生産量が減る傾向になる。地球温暖化の影響もあって十勝では最高気温が30度を超える日が珍しくなくなった。同社は来年までに10棟ある牛舎すべてに噴霧装置を導入する考えだ。

 噴霧装置は水に圧力をかけて人工的な霧(ミスト)を作り、牛の頭上に設置したノズルから散布する。

 昨年までは日差しが入る南向きの牛舎のみに設置していたが、今年は新たに4棟に導入。気温や湿度に応じて自動で噴霧する仕組みだ。既に設置済みの送風機と組み合わせることで、牛舎全体に冷気を送る。小椋代表は「外気温に比べて5度冷やしたい」と話す。

 管内酪農家の間では、暑熱対策として送風機を導入するケースが増えているが、噴霧装置はまだ少ない。乳牛は暑さが続くとじわじわとストレスが高まり、食欲をなくして乳量が減る。本州では牛舎を壁で囲い、大量の送風機を設置する「閉鎖型牛舎」も登場している。今後は管内でも、暑熱対策に知恵を絞る酪農家が増えそうだ。(伊藤正倫)

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  • 乳牛の頭上で人工的に霧を発生させ、牛舎内の温度を下げる(上士幌町のドリームヒル)

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