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大雪影響続く十勝 通行止め解除でトラックなど集中

狩勝峠の開通で一時的に混雑した新得町市街地の国道38号(3日午前9時半ごろ)

 1日に十勝を襲った大雪の影響は長引き、3日も交通機関が乱れるなど市民生活に打撃を与えた。道央圏につながる国道は一部路線で通行止めが解除されたが、開通を待ちわびた車で渋滞が発生、JR北海道はほとんどの特急の運休を決めた。2日には暴風雪で車が立ち往生し、農業被害の拡大も明らかになってきた。4日は気温上昇が予想され、雪崩などへの注意が必要となる。

 国道は3日午前7時、国道38号・狩勝峠、273号・三国峠、336号・黄金道路の3路線の通行止めが解除された。十勝と道央圏を結ぶ道路は不通が続き、物流などが滞っていた。約1日半ぶりの再開となった狩勝峠には荷物を積んだトラックが多数通行し、3日午前、新得町と清水町の国道38号で渋滞が発生した。

 3日午後0時15分現在、274号・日勝峠、236号・天馬街道など国道4区間の通行止めが続いている。道東道は、占冠-芽室インターチェンジ間、追分-夕張間が通行できない。

 2日午後には、大雪や強風とみられる影響も出た。鹿追町笹川の国道274号では、暴風雪のため車両30台以上が一時立ち往生。清水町の道東道では、道路脇のり面の雪が崩れ、停車中の大型トレーラーや観光バスなど7台が雪に埋まった。

 一方、鉄道は不通が続いた。JRは2日、帯広と札幌を結ぶ特急全便を運休した。当初は同日夕方以降の便は運休とされていなかったため、運休決定後、帯広駅には切符変更などを求める利用者が列をつくった。

 除雪が追いつかず、3日も特急17本の運休を決めた(午前10時40分時点)。運休の対象は、始発から午後6時までに出発する列車。特急を含め、根室線は帯広-新得間など45本の運休が決まっている。

関連写真

  • 狩勝峠の開通で一時的に混み合う国道38号(3日午前8時半ごろ、新得町元町)

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