初競り品薄高値 帯広地方卸売市場
帯広地方卸売市場(帯広市西21北1、高橋正行社長)で5日朝、初競りが行われた。水産物と青果物が取り扱われ、関係者らは今年の豊作・豊漁を願った。
初競りに先立ち新年交礼会が開かれた。高橋社長があいさつし、「昨年は水産物が軒並み不漁で、特にサンマや秋サケは過去最低だった。一方、台風災害から復活した農作物は充実した収穫となり十勝の力強さを感じた。今年は新しいことにも挑戦し、皆さまから愛される市場を目指す」と抱負を述べた。同市場買受人組合の黒川義雄組合長が祝辞を述べ、高橋社長の発声で三本締めを行い商売繁盛を祈った。
初競りは午前7時20分ごろ始まった。競り場には広尾産タコ足や幕別タマネギ、鹿児島産ハマチ、メキシコ産本マグロなどが並び、競り人が威勢の良い掛け声を響かせた。買い受け人たちは品物を見定め、声を出したり手を挙げるなどして次々と競り落としていた。
取扱品全体の品薄、価格上昇の傾向を受けて、この日の取扱量は水産物と青果物合わせて約313トンで昨年より約1割減、逆に売り上げは約2億4500万円で約1割増だった。(片山新平)