幕別コミバス利用好調 上半期13・6%増
【幕別】町内2路線を走るコミュニティバス(コミバス)の今年度上半期の運行実績がまとまった。乗車人員は5326人で前年度同期の4688人を13・6%上回った。担当の町防災環境課は「地域の足として利用しやすいコミバスの認知度が高まっている」と話している。昨年度は年間1万2546人と過去最多の利用者だったが、「今年度はさらに上回るのでは」とみている。
コミバスは町や関係機関による「町地域公共交通確保対策協議会」(会長・川瀬俊彦副町長)の事業。協定を結んだ十勝バス(帯広)が2013年10月から運行主体となっている。「まくバス」が幕別市街、「さつバス」は札内をそれぞれ巡回する。運賃は中学生以上100円、小学生50円。通学利用の小・中学生は無料のほか、毎月1日は誰でも無料で利用できる。
今年度上半期の1日平均乗車人数は前年度同期比4・5人増の42・6人。1便平均は前年同期より0・5人多い4・3人だった。
路線別にみると、幕別線の利用者が顕著に増えた。上半期は2191人と前年度同期比26・7%増、2015年度同期の68・9%増と、この2年間で大きく数字を伸ばしている。札内線は3135人と前年度同期比5・9%増だった。
同協議会は昨年度、戸別訪問などでコミバスを周知。利用者は高齢者が大半のため、今年度は町内全ての単位老人クラブにPRするなどした。
十勝バスとの運行協定は来年10月で満了する。同協議会は29日に会議を開き、9月に行ったコミバス利用に関するアンケート結果などを報告する予定。今後の運行継続などを検討する。(松村智裕)