清水宏保さんがレース初参戦
【更別】長野冬季五輪スピードスケート金メダリストの清水宏保さん(43)=帯広市出身=が30日、十勝スピードウェイで行われた「GAZOO Racing Netz Cup Vitzレース北海道シリーズ第2戦」にドライバーとして参戦した。公式戦初出場ながら6位入賞を果たし、「多くのサポートがあって走れた。感動的な経験ばかり」と興奮気味に語った。
この日の天候は晴れで10台が出場した。予選では15分間のタイムアタックが行われ、清水さんはトップとの差0・887秒の4位で通過した。出場者全員が決勝へ進んだ。
決勝は車同士の接触やコースアウトが相次ぎ、波乱の展開を見せたが、清水さんは12周を完走。2016年1月以降初めて国内Aライセンスを取得し、各大会の上位入賞を果たしたドライバーに贈られるルーキー賞と、レース初参加のドライバーに贈られるウエルカム賞を受賞した。
終了後、清水さんは「スタートで出遅れたことが完全に失敗だった」と後悔をにじませる一方、レース中盤の接近戦について「あの距離で並走したのは初めての経験。1台でも抜こうと(アクセルを)踏み切り、追い上げることができた」と収穫を話した。
レース出場をマネジメントするディビジョンワン(東京)の玉置克範エグゼクティブ・ディレクターは「予選も決勝も全てが上出来。ラップタイムは上位と変わらない」と今後に期待を寄せた。(石川友史)