帯広・あいざわ農園ワイン1日発売 十勝ワインなどで委託醸造
【帯広・池田】醸造用ブドウ栽培やブドウジュースなどを手掛ける「あいざわ農園合同会社」(帯広市以平町、相澤一郎代表)の原料を使った初のワインが、7月1日に発売される。池田町ブドウ・ブドウ酒研究所などに原料を託して醸造した2種類のオリジナルワインだ。
同研究所としても、初の委託醸造による民間のワインの誕生となる。
発売されるのは、同農園で収穫した2015年産「山幸」を使った赤ワイン「ITAIRA2015」(720ミリリットル、3750円税別)。15年秋に山幸800キロほどを同研究所に委託し、ワインだる1本(約500リットル)で昨年2月から今年2月までの1年間熟成させて完成した。631本分を瓶詰めし、このうち100本を販売する。
一方、16年産「清舞」を使ったスパークリングロゼワインは、岩見沢市の「10R(トアール)ワイナリー」で委託醸造。同農園で収穫した320キロの原料ブドウからワイン180本(1本750ミリリットル、2800円税別)を製造した。このうち30本を販売する。
酵母による発酵で微炭酸に仕上がった。「清舞」を使ったスパークリングワインが初めて市場に出る。商品名は「アーダンツァ フリッザンテ」で、イタリア語で「舞う微発泡」の意味に、相澤さんの頭文字を入れた。
2種類のワインはそれぞれ個性的で、山ブドウを感じられる味わいという。ワイナリー開設を目標にする相澤代表(34)は「醸造の工程を学ぶことができ、ワインができて良かった」、ブドウ栽培に約20年取り組んできた一郎さんの父・龍也さん(62)は「夢へ一歩近づいた。ブドウ園をしっかり作っていきたい」と話し、今年産も委託醸造をする考え。
販売は同農園(以平町西9線21)で1日午前10時から。山幸のワインは1人2本まで、清舞のワインは同1本の限定。
問い合わせは同農園の相澤代表(090・5989・4643)へ。
(関坂典生)