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打ち上げ同型軽量エンジン120秒燃焼 IST

120秒の燃焼実験を行うインターステラテクノロジズのロケットエンジン(17日午後3時ごろ、塩原真撮影)

 【大樹】インターステラテクノロジズ(本社大樹町、稲川貴大社長)は17日、町浜大樹の実験場でロケットエンジンの燃焼試験を行った。宇宙空間を目指す観測ロケット「MOMO(モモ)」に搭載するエンジンの最終段階の試験で、目標としていた120秒の燃焼に成功、耐熱性能も確認し、今夏にも計画している打ち上げに向け前進した。

 同社は小型人工衛星の格安打ち上げサービス開始を目指すベンチャー企業。年内には、民間企業単独としては国内初となる、高度100キロ以上の宇宙空間への打ち上げを目指している。

 今回試験したのは推力1・2トンのエンジンで、これまでで最も軽量化している。重さ1トンのMOMOの機体を高度100キロ以上まで飛ばすために必要とする120秒間、燃焼させた。燃焼時間も同社最長で、エンジン内部で3000度にも達する熱に耐えられるかを試した。

 実験場の建屋にエンジンを横向きに設置して試験を実施。ごう音を立てながらガスを噴出し、予定通りの時間燃焼させた。稲川社長は「軽量化すると熱に対してどうしても弱くなるが、見ているかぎり問題なかった。時間についてもきちっと120秒燃えていたので成功。大きく開発のステップは踏めた」と話した。

 22日にも120秒の燃焼試験を実施予定。推進剤の供給方法をさらに打ち上げ時に近づけて試験し、問題が見られなければ、エンジンの開発は完了、関係各所との調整などに取りかかり、打ち上げの準備を進める。(伊藤亮太)


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