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香る春ニラ 収穫盛ん 幕別

ピンと伸びた香り立つニラを収穫する漆原倭さん(20日午前6時すぎ、新井拓海撮影)

 【幕別】町名産のニラの収穫が、町内で本格化している。農家が早朝からビニールハウス内で青々と伸びたニラを鎌で刈り取り、束ねて出荷している。

 JA幕別町(渡邉善隆組合長)では7戸0・8ヘクタールで栽培し、12日に収穫が始まった。町相川の畑作・野菜農家の漆原学さん(50)=同JAそ菜事業部会長=はハウス2棟で栽培し、20日も午前6時前から家族4人で収穫に当たった。

 ニラは最もみずみずしい早朝に収穫し、昼ごろまでかけて束ね、箱詰めする。管内スーパーなどで販売され、4月末まで出回る。

 漆原さんは「今年は1、2月の寒さが厳しく遅れ気味だったが、3月は暖かいので盛り返している。間違いなくおいしいので、ぜひ食べてほしい」と話す。

 地域で55年以上栽培が続くニラだが、近年は大規模作物に押され栽培農家が減少傾向。一緒に作業に当たった後継者の倭(やまと)さん(17)=帯広農業高校3年=は「ぜひ後を継いで続けたい」と話していた。(眞尾敦)

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