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市内認知症カフェ スターバックスが支援

認知症カフェ「ハートサウンズ オレンジカフェ」でコーヒーを振る舞う大野維子スターバックス帯広白樺通り店長(左)

 帯広市内で2店舗を展開するスターバックスコーヒージャパン(本社東京)は今月から、市内の認知症カフェ2カ所をサポートする。月1回のカフェ開催に店員数人を派遣し、コーヒーを無償提供する。運営する2法人の要請に応じたもので、認知症カフェとのコラボレーションは道東では初めて。

 認知症カフェは、認知症の人やその家族、地域住民らが集い、専門職への相談や情報交換ができる場として広がっている。市内では現在8カ所が登録されている。同社は地域貢献活動として、全国各地の認知症カフェに協力。道内は札幌、苫小牧などで例がある。

 帯広では、社会福祉法人光寿会(森光弘理事長)の「ハートサウンズ オレンジカフェ」(西18南3、ハートサウンズもりクリニック内)と、社会福祉法人刀圭会(長谷川賢理事長)の「cafeえるむ」(西22南1、地域密着型介護老人福祉施設にれの木内)から「ぜひ協力を」と依頼され、快諾した。

 ハートサウンズ-では、10日のプレオープンをスターバックス帯広白樺通り店(西21南3)の大野維子店長ら3人が協力。コロンビア、スマトラ、ケニアの3種類のコーヒーを提供し、大野店長が産地や味の違い、おいしい入れ方のコツなどを説明した。

 この日は19人が訪れ、市内の永田政道さん(73)は「本格的なコーヒーを飲めて得した気分。私は認知症ではないが、またカフェに来ていろいろ話を聞きたい」と笑顔を見せていた。

 光寿会の森須賀子常務理事は「カップなども全て準備していただき大変ありがたい。話も弾んだ」と感謝。大野店長は「地域の方とのつながりを大切にしたい。帯広稲田店とも連携し、今後もできる限り協力する」と話していた。

 ハートサウンズ-は毎月最終火曜日に開催で、31日にオープン初日を迎える。午後2時~同3時半。参加費100円。予約制の定員20人。申し込みは同クリニック(0155・58・5077)へ。

 cafeえるむは毎月第2日曜日の午後3時~同5時の開催で、次回15日がサポート初日となる。参加費100円。申し込み不要で定員20人程度。問い合わせはにれの木(0155・66・5111)へ。(松村智裕)

関連写真

  • 認知症カフェ「ハートサウンズ オレンジカフェ」で掲示されたスターバックスの「本日のコーヒー」

    認知症カフェ「ハートサウンズ オレンジカフェ」で掲示されたスターバックスの「本日のコーヒー」

  • 認知症カフェ「ハートサウンズ オレンジカフェ」でコーヒーについて説明する大野維子スターバックス帯広白樺通り店長(左から2人目)

    認知症カフェ「ハートサウンズ オレンジカフェ」でコーヒーについて説明する大野維子スターバックス帯広白樺通り店長(左から2人目)

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