野鳥緊急調査を開始 鳥インフルで環境省
清水町の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生したことを受け、環境省は20日午後、十勝管内で野鳥の緊急調査を始めた。同省が野鳥監視重点区域に指定している3地点を中心に、23日まで衰弱した野鳥などがいないか確認する。
環境省と自然環境研究センターの職員各2人の計4人を調査チームとして派遣。清水の発生農場の他、上士幌と音更で鳥インフルに感染した野鳥の死骸が見つかった地点の半径10キロ(野鳥監視重点区域)を重点的に調査する。河川や池などで野鳥の種類や数、衰弱の有無などを調べる。
20日午後3時ごろから、帯広市東13南2付近の帯広川で調査を開始。双眼鏡や望遠鏡を使い、オオハクチョウやコガモなどの様子を確認した。
環境省北海道地方環境事務所野生生物課の平井和登課長補佐は「関係機関と情報を共有し、対策を進めたい」と話した。さらに地域住民に対し、「過剰に心配する必要はない」とし、衰弱している鳥を見つけた場合に市町村や道などへの連絡を呼び掛けた。(池谷智仁)