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「下新得川」に新橋桁 年内復旧へ作業急ぐ JR石勝線

左右の新たな橋台に架設される橋桁。橋脚を使わず安全面も向上する(14日午前9時ごろ、新井拓海撮影)

 台風10号による大雨で橋梁(きょうりょう)が流失する被害を受けた、JR新得駅構内の下新得川橋梁(きょうりょう)で14日、橋桁を架ける作業が行われた。今後はレールの敷設など、石勝線・根室線の年内の運行再開に向けた復旧作業を急ぐ。

 作業は午前9時ごろに開始。1200トンクレーン車を使って重量64トンの鉄製橋桁(長さ35メートル、幅5・8メートル)をつり上げ、約20分かけて川岸に立つ2本の橋台に架設した。

 JR北海道によると橋桁は安平川(胆振管内)の橋梁改築工事のため、道と同社が製作していた橋桁を転用。新たな橋桁は川の中に立っていた橋脚を使わず、橋台で支えるタイプのため、川の流れの影響を受けにくく、安全面も向上した。

 また同様の流失被害を受けた清水川橋梁と第1佐幌川橋梁についても、安平川の改築工事用の橋桁を転用。清水川橋梁は8日に橋桁を架ける作業が終了しており、第1佐幌川橋梁は橋桁を組み立てる作業が終わり次第、架設に取りかかる。

 今後の工程についてJR北海道工務技術センターの川村力次長は「橋桁の上にレールを敷設し、電気工事を行う。年内の復旧に向けて作業を進めたい」と話していた。(中島佑斗)

関連写真

  • 新たに架設された橋りょうを写真に収める市民ら(14日午前9時5分ごろ、新井拓海撮影)

    新たに架設された橋りょうを写真に収める市民ら(14日午前9時5分ごろ、新井拓海撮影)

  • 作業員らが橋りょうを移動させる前の確認を行う(14日午前8時半ごろ、新井拓海撮影)

    作業員らが橋りょうを移動させる前の確認を行う(14日午前8時半ごろ、新井拓海撮影)

  • クレーンでつり上げられ橋台へ移動する橋りょう(14日午前9時ごろ、新井拓海撮影)

    クレーンでつり上げられ橋台へ移動する橋りょう(14日午前9時ごろ、新井拓海撮影)

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