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秋まき小麦播種急ピッチ 台風で大幅遅れ

水分が多く土の塊が目立つ畑で、急ピッチで進められる秋まき小麦の播種作業(2日午前9時50分、芽室町西士狩。折原徹也撮影)

 【芽室】十勝管内では、台風の影響で遅れていた秋まき小麦の播種(はしゅ)が急ピッチで進められている。状態が万全ではない畑も多く、農家は来夏の収穫に不安を抱えながらの作業となっている。

 管内の小麦生産は、2015年の収穫量が31万3577トンで全道の4割、全国の3割を占める一大産地。9月下旬が播種の適期だが、今年は台風などでジャガイモなどの収穫作業が遅れ、輪作体系でその次に作付けすることが多い小麦の播種作業もずれ込んでいる。

 芽室町西士狩の山瀬益洋さん(63)は、例年は9月25日頃に終える播種を2日に開始。30ヘクタールのうち10ヘクタール程度で作付け予定だが、いまだにぬかるんで入れない畑もある。「明日はまた雨の予報なので、輪作体系が崩れても作業できる所から進めるしかない」と話し、来年はタマネギを予定していた畑で作業を進めた。

 山瀬さんは「こんなに水分が多い土にまいたことはない。無理をしているので発芽率が落ちそうだし、冬の凍結や春先に水が抜けない可能性もある」と不安を漏らした。
(丹羽恭太、安田義教)

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