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アニメ映画「君の名は。」 十勝でも社会現象

十勝でも人気が続く映画「君の名は。」。上映館のシネマ太陽帯広では大型パネルも注目の的

 全国で大ヒットを続けるアニメ映画「君の名は。」(新海誠監督)が、十勝でも社会現象といえる人気を集めている。8月26日の公開から1カ月が経過したものの、週末は満席の回もあり、いまだに多くの観客が足を運ぶ。映画関連の本やCDも品切れになるほどの人気で、映画館や各書店などでは「こんなことは『アナと雪の女王』以来」と2年前のメガヒット作に匹敵する感触を得ている。
(松村智裕)

 映画は巨大彗星(すいせい)の地球への接近が迫る中、東京に住む男子高校生と田舎で暮らす女子高校生の心がたびたび入れ替わりながら、思いがけない展開へと進む。実写のような映像美と練られた脚本が高い評価を得て、全国では4週連続で動員1位を記録。22日までに興業収入100億円を突破した。

 十勝では帯広市内のシネマ太陽帯広(西3南11)で上映中。同館の柏浦亜紀恵統括マネジャーは「最初の10日間で5000人を突破し、既に1万6000人以上が来場している。最初は10代中心だったが今は幅広い世代が来て断トツの人気」と話す。

 友人と一緒に見た帯広北高3年の美濃島麗愛(りお)さん(18)は「登場人物の気持ちが伝わってきて涙が止まらなかった」。2度目の観賞という帯広緑陽高3年の男子生徒(17)は「友達の中にもリピーターが何人かいる。主題歌と絵の組み合わせが良く、希望の持てる物語も魅力」と力を込める。

 ブレスレットなどの関連グッズは公開から2日で売り切れとなり、その後も入荷ごとになくなっている。柏浦統括マネジャーは「上映は11月いっぱいの予定。3万人以上が入ったアナ雪に届くかも」と見込む。

 関連本は原作小説やビジュアルガイドなどが人気。ザ・本屋さん系列の市内主要3店では21日までに、原作小説がそれぞれ50冊以上売れている。WOW店(西4南29)の石田晴美店長は「最初は1冊しか置いていなかった。今ではいくら追加注文しても、すぐなくなる」とうれしい悲鳴。

 RADWIMPSが主題歌4曲と劇伴22曲を担当したサウンドトラックCDも売り上げ1位が続く。市内のCD SHOP WAVE WOW店(西4南29)ではこの1か月で150枚が売れた。「正直驚いている。1週間品切れだった時期がなければ、もっと出ていた」と斎藤誠店長。「次は映画のパッケージ化に期待したい」とDVD、ブルーレイの販売を早くも皮算用している。
(松村智裕)


◆「君の名は」など、十勝で上映の映画情報
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