ワイン城の“シンボル木”を撤去へ 台風強風で傾く
【池田】町はワイン城の前庭のイチイの木のうち、北側の木を伐採する。老木のため徐々に傾斜していたが、台風7号の強風で一気に傾いた。
イチイの樹齢は1000~1500年とも言われるワイン城の“シンボル木”。ワイン城落成後の1975年ごろに寄贈を受けて植えられ、現在の樹高は7~8メートル、幹周りは2メートル70~80センチある。
台風7号が過ぎた8月20日に樹木医が診断し、浮き上がった根の修復が不可能で、人が押すと樹体が揺れるほど不安定で「かなり危険」と評価した。伐採・撤去費など一帯の工事費は40万円。10月2日のワイン祭りまでに撤去する。
町ブドウ・ブドウ酒研究所の安井美裕所長は「シンボルなので残念だが安全性を考えると仕方がない」と話す。伐採後の木の有効活用を検討している。
(関坂典生)