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農地復旧など町独自に4億円拠出へ 足寄 

 【足寄】町は、一連の台風で被害が出た農地などについて、独自に約4億円を拠出し、復旧を急ぐ考えだ。国の補助金、激甚災害指定にかかる特別助成も、膨大な申請書類づくりなどで短時間にはできないと判断。秋まき小麦の作業に入る時期を目前に、安久津勝彦町長は「激甚災害指定の活用には時間がかかる。来年の営農にいち早く備えたい」としている。

 8月の台風による同町の農地決壊や土砂堆積被害は、現在のところ計87ヘクタール。このうち、大規模農地(7ほ場、計17・6ヘクタール)は災害復旧事業(4142万円)を視野に対策を進められるが、比較的小さな農地は補助対象として難しい。

 町は、事前調査した小規模農地のうち、146ほ場、計69・4ヘクタールについて、各ほ場の整地や土砂撤去に対し、独自の支援を行う考え。かかる予算は2億2000万円を計上している。

 町が90%を負担し、残りをJAあしょろと生産者が負担する方向で協議を進めている。来週にも当事者となる農家への説明に入る予定。

 財源は災害時などに積み立てている備荒資金を取り崩す。台風7号被害に対する住宅改修や見舞金、そして同11・9・10号による農業施設や町道復旧も含めると、同資金活用による独自予算は4億3000万円を超える。町は「足寄独自の激甚指定という気持ち」(渡辺俊一副町長)で、復旧に努める考えだ。(木村仁根)

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