被害総額は１６８２億円に、１０号の土木被害拡大
【札幌】道が１３日現在でまとめた一連の台風被害額は１６８２億円に上り、被害額が増大している。このうち激甚災害指定の申請対象分は、道が今月７日現在で公表した９５５億円を大きく上回る１２３９億円に増えた。被害額の内訳では、台風１０号などでの公共土木関連の追加分が大きく、一気に跳ね上げた。
高橋はるみ知事が１４日、安倍晋三首相に報告した。
道によると、農業被害は３４１億円、公共土木施設被害は１１９１億円、水産・林務被害は１００億円、その他の商業、水道施設被害が５０億円だった。
特に、公共土木施設被害が拡大した。建設部が８日現在でまとめた公共土木関連の被害額は約９００億円だったが、１３日現在で約３００億円増えた。台風１０号では新得町や清水町、上川管内南富良野町で河川氾濫や橋梁流失、道路損壊などの被害が相次ぎ、この追加分や農業被害の拡大などが要因という。（道下恵次）
