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災害に負けるな 新得で町を元気づけるイベント

活気ある農場を来場者へ紹介する宮嶋代表(左)=共働学舎

 【新得】台風10号の大雨で大きな被害を受けた町内各地では10日、互いに励まし町を元気づけるイベントが開催された。(小寺泰介)

収穫祭を初開催 共働学舎
 共働学舎新得農場(町新得9、宮嶋望代表)は収穫祭を初めて開催。水害の発生で中止も考えていたが、敷地内に井戸が4カ所あり水が豊富な同農場で「ゆっくり半日を過ごしてもらおう」(宮嶋代表)と予定通りに実施した。

 搾りたてミルクを無料提供し、同農場で収穫したジャガイモのラクレットオーブンなども安価で販売した。引き馬やチーズ教室、窯焼きピザ作りなど各種体験イベントも充実し、親子連れが多く訪れ子供たちの楽しそうな笑い声が響き渡っていた。町内在住の芳賀花子さん(34)は「早くまちが元気になってほしい」と話していた。

焼き鳥を囲みながら励まし合う町民。右は上田社長(上田精肉店)

飲食スペースも
 上田精肉店 断水中も毎日営業している上田精肉店(町1条南2、上田隆史社長)では、家事の手助けになればと鳥串や豚串、トンカツ、唐揚げ、フランクフルトなどテイクアウトメニューの販売も始めている。

 「暗く沈んだ町に活気を取り戻したい」(上田社長)と、北広牧場(町新得基線85、若杉政敏社長)から高野淳取締役も手伝いに駆け付け、飲食スペースを設置した。立ち上る煙に誘われ多数の人が近所から訪れ、テーブルを囲みながら被災の労をねぎらい合った。町内の自営業高嶋聖剛さん(38)は「普段顔を合わせない人ともゆっくり話すことができた。こういうときだからこそ協力してやっていきたい」と話していた。

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