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代行バスなど運休 通行量増で影響大 道東道一時通行止め

道東道の通行止め解除後、札幌方面に向かって走行する車(9日午後2時55分ごろ、塩原真撮影)

 道東自動車道の芽室インターチェンジ(IC)-占冠IC間は9日の日中、雨のために3時間余り通行止めになった。国道274号日勝峠と同38号も不通で、道央と十勝を直接結ぶ唯一の陸路の通行量が増えていただけに影響が広がった。

 道東道の同区間は9日午前11時20分から午後2時半まで、連続雨量が規制値を超えたため上下線で通行止め。雨が止んで道路の安全確認後に解除されたが、札幌-釧路間のJR特急の代替バスや都市間高速バスが運休した。

 道東と道央を結ぶ両国道が災害で長期間通行止めになったため、ネクスコ東日本は8月31日から音更帯広IC-占冠IC間で、両国道の開通まで無料措置を取っている。このため同日以降の十勝清水IC-占冠ICの通行量は前年同期比で1・7倍に増加。通行規制の影響は大きいが、同社北海道支社は「これまでの雨で沿道の地域は地盤が緩んでおり、安全確保のために通行止めした」と理解を求める。

 8日に運行開始したトマム-帯広間の臨時代行バス、帯広-釧路間の臨時快速は2、3便が、上下便ともに運休。札幌-トマム間の臨時特急は全便通常通り運行したが、職員らが「トマムから先は運休する」とアナウンスを乗客に徹底したため、トマムで立ち往生する乗客はいなかった。

 JR帯広駅の佐々木大輔駅長は道東道の通行止めについて「代行バスの運休は痛いが、乗客の安全第一を考えると当然の措置」と話す。帯広-札幌間の都市間高速バス「ポテトライナー」は午前11時以降の帯広駅発の全7便を運休。現在は1便につき2台のバスで運行しており、十勝バスは「約400人の乗客に影響が出た」とする。

 十勝地区トラック協会には通行止めになって以降、会員事業所から「いつごろ解除になるのか」との問い合わせが数件あった。同協会の奥野一男専務理事は日勝峠、狩勝峠の通行止めが続いていることから、「迂回(うかい)せずに通行止め解除を待ったトラックが多かったのではないか。解除時間が分からず、現場は判断が難しかった」と話している。
(安田義教、中島佑斗)

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