床下の泥から悪臭 台風被害の旭町
【足寄】8月の台風7号で住宅浸水があった町内旭町。家屋被害からの復旧が進む中、一方で「臭い」に悩まされている。
8月17日の台風7号による大雨で足寄川が越水、旭町地区では35戸が床上、14戸が床下浸水に見舞われた。
町などは水が引き始めた同18日午後から排水や清掃に着手、順次復旧作業を進めてきた。ところが、家屋建物の緊急的な作業を終えたころ、気になり始めたのが床下に入り込んだ川水、泥水の「臭い」。
旭町4丁目のある住民は「今はだいぶん良くなったが、一時はヘドロのような悪臭がして、目に見えない分、怖かった。気になって眠れない夜もあった」と話す。
町によると、町民の声を聞いた直後から調査を実施。希望を聞き、さらに家の構造など条件の合う旭町の25戸について、同26日から床下の泥をバキュームで吸い上げる対策を取った。現在は悪臭も収束に向かっている。
8月は、台風7号以後も現在まで雨の日が多く、浸水被害の家屋も乾きづらい状況。町は「臭いの解決にはなお時間がかかるだろう」としている。(木村仁根)