新得小に段ボールベッド 長期避難生活に
【新得】避難生活が続く新得小学校に6日、日本赤十字北海道看護大学(北見市)から簡易ベッド用の段ボール20セットが届いた。学校の床で寝ていた3世帯7人が早速、段ボールで組み立てたベッドの寝心地を確かめた。
段ボールベッドは保温性が高く、下に収納もでき、8トンの重さにまで耐えられる。同大の看護薬理学災害対策教育センターが研究で使っている民間会社開発のセットで、北海道を通して無償で届いた。
同日は同大の根本昌宏教授と学生4人が町を訪れ、職員に組み立て方などを指導した。一台に32個の段ボールを使うベッドづくりに、職員と避難生活を送る住民が汗を流した。孫の壱宝さん(21)と共に避難生活1週間になる日下部節子さん(70)は「ベッドは椅子代わりになるし、立ち上がるのが楽になる。本当にありがたい」とほほ笑んでいた。(小寺泰介)