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物資供給に影響続く 台風10号

管内の書店では雑誌などの入荷遅れを知らせる張り紙が掲げられている(5日、帯広市内のザ・本屋さんWOW店)

 台風10号による生産、物流現場への影響が続いている。十勝が産地の農水産物は品薄感が高まり、値段も高騰。道央と十勝を結ぶ鉄路と主要国道が寸断されたことで、物流の乱れも続いている。

 8月30日解禁予定だった秋サケ漁は2日から順次、管内各地で水揚げが始まったが、流木の処理をしながらの漁となり漁獲は振るわない。帯広地方卸売市場によると、取扱量は例年に比べ半減、価格は2割増しになっている。

 管内では農業被害も甚大で、地物の野菜を中心に品薄に。葉物野菜などは台風前の2倍以上に価格が高騰している。ジャガイモなど、これから収穫が本格化するはずだった作物も供給不足が予想される。管内のスーパーは「タマネギなど価格が高騰している物は、ばら売りにして値上がり感を押さえている」とする。

 物流面では、根室線寸断の影響が大きい。JRのコンテナは、道央と帯広の間でトラック代替輸送が続いている。同市場によると、道央圏から十勝に入ってくる食品については、遅れはあるもののほぼ正常化している。ただ今後、十勝産の農産物を道央、本州に移出する際の輸送力確保が課題になる。

 書籍や雑誌は大幅な入荷遅れが続いている。帯広のザ・本屋さんによると、8月30日に東京で発売になった物が、十勝には4日に入荷した。JRコンテナのトラック代替輸送は食品などの生活必需品を優先しているため。8月31日発売の書籍などの入荷は6日になる予定で、しばらくは1週間程度の遅れが続く見込み。
(丹羽恭太)


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