ドコモが衛星移動基地車 台風被災地の通信確保へ
【新得・清水】NTTドコモは1日、携帯電話の利用ができない状況が続いている新得、清水両町の役場前に、周囲数百メートルで24時間利用可能になる移動基地局車を配備した。被害の大きかった地域で役場や防災機関などの重要通信を確保し、機能復旧を急ぐ。
大雨の影響で橋が崩落し、光ファイバーのケーブル線が断線した。停電の影響もあり、新得町と清水町、中札内、広尾の一部では、8月30日夜から利用できない状況が続いている。
今回は被害が大きかった2町を優先し、東日本大震災や熊本地震でも活躍した同タイプの車両を導入した。衛星で通信ができる衛星エントランス基地局を搭載しており、車両がアンテナと光ファイバーの役目を果たすという。
同社北海道支社は「重要拠点を優先し、引き続き早期復旧に努めたい」としている。(小寺泰介)
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