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第1号は埼玉の岡田さん 音更・短期農業体験

勝野代表(奥)の指導を受けてキュウリの収穫を体験する岡田さん

 【音更】町が今年度から取り組む町農業後継者確保対策事業の短期農業体験で、第1号となる埼玉県在住の会社員岡田圭司さん(40)が、町内の農家で研修に励んでいる。

 岡田さんは東京都内で昨年10月に開かれた農業への就業などに関心のある人を対象にした説明会「新・農業人フェア」で同事業を知り、応募。父親の転勤の関係で小学5年生から中学1年生の頃までは帯広にいた経験もあり、「十勝のことは幼少期から知っていたし、将来性のある農業に目を向けた時にこの地で働きたいと考えた」と話す。

 岡田さんは6月29日に来町し、4日まで同事業の協力農家「かつのふぁ~む」(町宝来北2、勝野弘行代表)で研修。2・5ヘクタールの敷地内に27棟あるビニールハウスで栽培しているナガネギやキュウリが収穫のピークを迎えており、朝5時半からその収穫作業を手伝っている。慣れない肉体労働に「思っていた以上に大変で、腕が疲れました」と苦笑いしつつ、「効率的に作業をこなす先輩たちから学ぶことは多い」。町内の新規就農者と会って話す機会もあり、「長期的なスパンで経営を考えていく必要があると分かった。また冬にでも家族を連れて来たいです」と話していた。

 同事業は、町や町農業委員会、JAおとふけ、JA木野などで構成する町農業再生協議会(会長・津本明伸町経済部長)が事業主体となり、施設園芸における新規就農を後押しする。農家戸数や農業従事者の減少と高齢化が深刻化している現状から、地域の存続や基幹産業である農業の基盤強化に加え、新たな雇用の場の確保や移住定住の推進も図る狙い。原則2泊3日の短期研修後、町内への移住が決まればJA木野特産物センターで最大2年間の基礎研修、さらに協力農家で雇用を受けて最大2年間の実践研修を経て独立就農となる。同事業の詳細、問い合わせは同協議会事務局の町農政課(0155・42・2111、内線712・716)へ。(小縣大輝)

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