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帯広出身の書道デザイナー萃美さんが故郷で初の個展

故郷・帯広で初の個展を開く萃美さん

 帯広市出身の書道デザイナー萃美(すいび、本名・天野早惠)さん(33)=東京都在住=が11月、故郷で初の個展「人・生きる・想(おも)う」を開く。十勝の異種クリエーターらとのアート展の同時開催も計画し、作品の共同制作者を募っている。萃美さんは「いつも応援してくれる故郷への恩返しを形にしたい。書を通じて地元の方々と交流できれば」と期待する。

 萃美さんは帯広豊成小、帯広南町中、函館白百合学園高、上智大経済学部を卒業。米国カリフォルニア大アーバイン校で国際ビジネスを学び、スイス系証券会社でインターンシップを経験した。ニューヨークの4大監査法人の一つに勤め、2010年に帰国した。

 将来を見つめ直し、10代で師範となった書道の腕を生かすことに。書道デザイナーとして再出発し、13年1月に「スカイスタジオ」代表となった。会社・商品ロゴや名刺、子どもの命名書など伝統美とモダンさが交わる作品を制作。国内外の展示会にも参加している。14年12月には育児ポエム(詩)本を出版した。

 かねて目標にしてきた帯広での個展は、11月26、27日に市内のとかちプラザ1階ギャラリーで開く。インテリア用品やポストカードなど日常生活に溶け込むデザイン書道の作品数十点を展示する。

 また、アート展は十勝出身・在住、十勝が好きなクリエーターとのコラボレーションを想定。現時点では帯広出身のグラフィックデザイナー阿部岳さん(神奈川県)、フリーアナウンサー栂安亜紀さん(東京都)、マルチリンガル(多言語)通訳・翻訳者渡辺小奈さん(兵庫県)、映像作家、俳人らの参加が決まっている。作品制作は無報酬だが、会場費は萃美さんが持つ。

 数十点を見込む作品の内容は、共同制作者と個別に相談し、必要であれば7月末から8月末にかけて帯広で共同制作する。萃美さんは「個展では生きることについて幅広く表現したい。同時開催のアート展は十勝ゆかりのクリエーターと交流を深め、書の新たな表現法や楽しみ方を十勝の人に伝えたい」と話す。

 問い合わせなどは萃美さん(Eメール suibi@iamsuibi.com)へ。(岩城由彦)

            

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