士幌高に農業女子プロジェクトチーム 魅力と可能性発信
【士幌】士幌高校(吉田岳夫校長、生徒157人)の女子生徒による農業女子プロジェクトチームが立ち上がった。道の「活躍する農業女性による農業農村魅力発見推進事業」を活用し、女子生徒ならではの視点で士幌高校のさらなるPRにつなげる狙いだ。
同事業は農村地域で活躍している女性農業者が農業の魅力と可能性を発信することで、若年女性の農業への定着や地域活性化を図るのが目的で、道が昨年度から始めた取り組み。
プロジェクトチームが立ち上がったのは、若手の女性農業者と女子生徒の交流のために5月に開いた「女子会」がきっかけだった。生徒は将来の夢や高校生活の話など「女子トーク」を展開。これが好感触だったことから、日頃の学校生活でもより農業に興味を持ってもらえる機会を作ろうと、教員間でプロジェクトの話が生まれた。
チームのメンバーは2、3年生の15人。活動内容は女性農業者による出前授業を実施し、苗の販売会の充実や高校のPR方法などを考えていく。
例えば、現状ではメンバーから見た販売会は地味で改善の余地があるという。そこで、プロジェクトチームでコーディネートし、飾り付けなどを工夫して華やかに見せるなどを考えている。この他にも同校で作っているヨーグルトなどの加工品を周知し、買ってもらうための販促活動なども予定している。
プロジェクトメンバーの阿部楓さん(2年)は「女子ならではの元気さを出したい」、藤田愛梨さん(3年)は「男子の考えつかないようなことをして、士幌高校のPRにつなげられれば」と意気込んでいる。
同校の國井愛教諭は「各自が自由に企画を練ってできるのがプロジェクトの魅力。楽しみながら活動してくれれば」と生徒を見守っている。(川野遼介)