十勝毎日新聞 電子版

Tokachi Mainichi News Web

新生児に木のおもちゃ 木育推進で新得のわかふじ寮

わかふじ寮が新生児へプレゼントする木のおもちゃと田中委員長、高木副委員長、協力する浜田町長(右から)

 【新得】社会福祉法人厚生協会(鈴木政輝理事長)の身体障害者支援施設わかふじ寮は、4月1日以降に町内で生まれた新生児に同寮製造の「木のおもちゃ」をプレゼントする事業を始める。子育てに木を生かす「木育」を推進することで、まちの林業と子育て支援の両面振興を目指す。

 総面積の約90パーセントが森林地帯である新得は林業で発展してきた経緯がある。わかふじ寮もそうした中で、家具や建具の製作を行う授産施設として1946年に創立。これまでの技術や経験を発揮し、まちの活性化に寄与する新たな貢献事業として、同寮職員が地域の個性を生かした木の文化を育む「木育推進委員会」(委員長・高木純一指導員、6人)を設置。同寮利用者が製造した木のおもちゃを新生児にプレゼントすることになった。

 木のおもちゃはオルゴールが選べる「音のおもちゃセット」、離乳食でもスプーンで食べやすいよう内側に返しがある「木のうつわセット」、「きこりのつみき」、「初めての椅子」の4種類。木材は道産シラカバを使用し、全てに子どもの名前と生年月日を入れるという。事業費は年額26万7000円を想定しており、全額同寮が負担する。

 事業推進に際しては、町と連携。妊婦健康診査受診手帳の交付時におもちゃを選ぶカタログ「はじめましての木のおくりもの」を配布し、4カ月後の乳幼児検診で贈呈する計画。浜田正利町長は「授産施設が町の特色を生かし、次世代につながる取り組みができることは理想的。協力していきたい」と話す。木育推進委員会の田中豪太副委員長は「利用者の意欲向上にもつながる。小中学校の木工教室や木のおもちゃで遊べるイベントなども企画できれば」と木育の拡大に意欲を燃やしている。

 管内では、本別町が町内企業が製作した町産木材積み木セットをプレゼント。この他、空知管内雨竜町が東京おもちゃ美術館と協定を結び、雨竜高等養護学校木工科製作の積み木を贈呈する「ウッドスタート事業」に取り組むなどしている。(小寺泰介)

更新情報

方川(幕別清陵高)男子ハンマー投げ道高校新記録、川村(同)女子円盤投げ自己新 陸上競技サーキット大会第1戦

紙面イメージ

紙面イメージ

5.4(土)の紙面

ダウンロード一括(47MB) WEBビューア新機能・操作性UP

日別記事一覧

前の月 2024年5月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

十勝の市町村

Facebookページ

記事アクセスランキング

  • 昨日
  • 週間
  • 月間

十勝毎日新聞電子版HOME