認知症カフェ、１７日に開設 新得
認知症カフェを開店する佐藤室長（右手前）とスタッフの介護福祉士ら
【新得】もの忘れが気になり始めた人が安心して立ち寄り相談できる認知症カフェ「ＨＯＳＩカフェ」が１７日、町内西２南３にお目見えする。社会福祉法人輔心会（仮称）設立準備室のスペースを利用するもので、毎月１回開店。保健師や介護福祉士が常駐し、町地域包括支援センターの認知症地域推進員と連携しながらサービスを行う。同準備室の佐藤郁子室長は「地域の高齢者ニーズを切れ目なく把握し、次のサービスへ的確につなげていきたい」としている。
同準備室は、来春町内での地域密着型特別養護老人ホーム開設を計画する医療法人前田クリニック（清水町）が、分院サホロクリニック隣に構えた。サホロクリニック元院長が借りていた一軒家で、気軽に雑談できる交流スペースはもちろん、個々のプライバシーを尊重できる相談部屋なども確保できることなどから、広い空間を有効活用しようと町の保健師を長年務めた佐藤室長が認知症カフェの開設を企画した。
カフェでは患者や家族らがコーヒーなどを飲みながら地域住民や医療・介護の専門家らと気軽に雑談したり、情報交換や悩みを相談したりする。予防や病態、サービスなどを学べるパンフレットや書籍を随所に置き、最新情報基地としての役目も果たす。保健師でもある佐藤室長や介護福祉士、町の認知症地域推進員ら専門職への相談が気軽にでき、福祉や行政サービスの手続き説明も聞くことができるという。
佐藤室長は「適切な時に、適切なサービスが適切な人に当たることが、症状進行の予防につながる。住み慣れた自宅での生活が継続できる地域づくりの力になれたら」と話している。
１７日は午前１０時～午後３時の開設。飲み物は２００円、軽食のパンが３００円。問い合わせは同準備室（０１５６・６７・７２００）へ。
（小寺泰介）
