食肉格付大会で帯畜大が準優勝、岩崎さんは国際大会へ
食肉格付の技術を競い、食肉産業・畜産業の人材育成を図る「第8回全日本大学対抗ミートジャッジング競技会」(実行委員会主催)の大学対抗部門で、帯広畜産大チームが準優勝を果たした。個人総合の部では同大の岩崎良介さん(22)が4位に入り、日本代表として7月にオーストラリアで開かれる国際大会に出場する。
帯畜大チームは岩崎さんと高橋秋穂さん(21)、瀧澤晃生さん(22)、北村克朗さん(21)、濱中珠華(じゅか)さん(22)の5人で構成。いずれも畜産科学課程4年で、口田圭吾教授、早川徹助教の研究室に所属している。
競技会は3月9~11日に東京で開かれ、全国12大学から55人が参加した。「牛」「豚」「部分肉・精肉」の3部門で、枝肉の肉質や霜降り状態などの優劣を判別した。
個人総合の部は、上位5人がオーストラリアでの大学対抗食肉格付競技会に挑む。岩崎さんは部分肉・精肉部門で2位となるなど好成績を収め、4位で出場権を手にした。大好きな肉を極めようと3年次に帯畜大に編入した岩崎さんは「優勝を目指していたので、悔しかった。日本代表として次は世界一を目指したい」と意欲を燃やす。
指導した早川助教は「競技会を通して興味を深め、卒業後も食肉や畜産業に貢献してほしい」と5人にエールを送っている。
5人は1月に日本食肉格付協会帯広事業所の長谷川正美所長から枝肉の判別方法を学び、今回の競技会に臨んだ。競技会では全国の学生と交流し、畜産業に関連する多様な価値観も学んだ。(池谷智仁)
◆第8回全日本大学対抗ミートジャッジング競技会について
・第8回競技会 成績優秀者-公式ホームページ