大雪、車内の男性死亡 地吹雪、落成に警戒を
2月29日、大雪に見舞われた十勝地方では、飛行機やJRなど公共交通機関や道路などに大きな影響が出たほか、帯広市内では雪でマフラーがふさがれた自動車の車内で市内に住む19歳の男性が死亡した。交通機関などは1日午前までにほぼ通常通りに回復したが、管内では1日夜まで最大風速15メートル程度の風が吹く見込み。道路の吹きだまりや木、屋根からの落雪などに注意を呼び掛けている。
帯広測候所によると、降り始めからの降雪量は芽室が62センチ、大樹、中札内村上札内が60センチ、とかち帯広空港が58センチ、新得50センチ、帯広は46センチだった。芽室は1987年の統計開始以来、2月として1日の降雪量(積雪差日合計)が最大となり、日最深積雪(125センチ)は歴代3番目となった。とかち帯広空港では日最深積雪が111センチとなり、2006年の統計開始以来最多。帯広は1日の降雪量が2月として歴代8番目となった。
自動車内の死亡事故のほか、道路では雪に埋まって身動きが取れなくなる車が相次いだ。
道路は国道3路線と道道2路線が通行止めとなったが、29日午後4時半に国道38号狩勝峠、1日午前10時に同274号の日勝峠の規制が解除された。1日正午現在、道道1路線の通行止めが続いている。
道東自動車道占冠-本別・足寄間の通行止めは、29日午後7時までに解除。帯広広尾自動車道の芽室帯広-忠類大樹間は1日午前6時半に通行止めを解除した。
JR北海道は29日、全道で223本を運休した。十勝関係では、帯広と札幌を結ぶ特急スーパーとかち2本が運休、根室線釧路-新得間は午後2時半以降の運転を見合わせた。1日は根室線の新得発滝川行き普通列車の始発が運休したが、その後は通常運行している。
29日に10便が欠航した航空路線の帯広-東京線は、運航した4便にも最大2時間半の遅れが出た。1日は通常運航に戻っている。