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ダッタンそばのカップ麺開発 幕別の渡辺製麺、道生産者協議会

渡辺製麺などが共同開発した韃靼そばのカップ麺

 【幕別】渡辺製麺(本社長野、小山大一社長)のとかち帯広事業本部(町札内みずほ町)は、ダッタンそばを使った即席カップ麺を道ダッタンソバ生産者協議会(事務局・札幌)などと共同開発した。気軽に食べられるカップ麺で、健康に良いが、まだあまり食べられていないダッタンそばの普及を図る。同協議会によるとダッタンそばを使ったカップ麺は全国初という。

 ダッタンそばは寒冷地など厳しい気候でも栽培でき、抗酸化作用のあるポリフェノールの一種「ルチン」の含有量が通常のそばの約100倍ともいう。カップ麺にはダッタンそば特有の苦みが少ない新品種「満天きらり」の札幌産を使った。

 渡辺製麺では取引先からの依頼で、昨年秋ごろからカップ麺の開発に着手。ダッタンそばの生産者で、同協議会会長を務める、そば店「長命庵」(札幌)の森清社長が監修し、渡辺製麺のこれまでの製造ノウハウを生かした。

 ダッタンそばはそば粉が多すぎると独特の苦みが強くなるため、道産小麦粉とほどよい配合になるよう何度も試作。渡辺製麺独自のノンフライ製法で生麺に近い食感を実現した。

 つゆもそばには欠かせない一晩寝かせた「かえし」を作り、かつお節やしょうゆも雑味のない物を選んだ。カップ麺には着色料や酸化防止剤などが使われるのが普通だが、添加物はほとんど使っていない。

 1食161グラム。現在、スーパーなどに営業し、販路を開拓中のため、価格は未定。

 森社長は「ダッタンそばはルチンが豊富で健康に良い。道内スーパーでも扱ってもらえれば」と話す。渡辺製麺で開発を担当した黒田舞子さんは「麺はもちろん、つゆもお店の味に近くなるようこだわった。ダッタンそばを食べていただく機会になれば」とPRしている。

 問い合わせは渡辺製麺とかち帯広事業本部(0120・505・855)へ。(眞尾敦)

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